競技特異性

スポーツはその競技によって基本的な体の使い方が大きく異なります。

体の使い方が違うので、当然各種目で必要な可動域・筋力・フィジカルも変わってきます。

そのため、トレーニングを行う際は、競技特有の動作を理解し、最適なトレーニングを選択しないといけません。


スポーツ競技特有の動きを理解するために必要不可欠なのが動作分析です。

一流選手はプレー中にどのような動作をしているかを分析したうえで、どのような動きが必要でその動きを実現するためにどのような運動機能向上が必要なのかを分析していきます。

野球のピッチングフォームを見てみましょう。

ピッチャーが速いストレートを投げるためには踏み出し足が地面についた瞬間に体幹が瞬間的に引きのばされる動きが必要です。

いわゆる「割れ」というわれる動きです。


この割れを作るためには腰をひねるだけでは絶対にうまくいきません。

細かく動作分析をすると、深い割れを作るためには全身の高い柔軟性が必要だということがわかります。

まず、鎖骨と肩甲骨を連動させて腕を後方に大きく引くことで、割れを誘導する動きが必要です。

また、肋骨は大きく開いてスムーズな体幹のひねりをサポートしないといけません。

さらに、足を見ると軸足の股関節は股割りのように外側に大きく広げる可動域が必要です。

踏み出し足も股関節外転といって開脚に近い可動域が要求されます。


このように、動作分析ができると、ハイパフォーマンスを発揮するためにはどうような身体機能を身につけるべきかの判断をより高精度に行えるようになります。

Aroowsでは、鋭敏な動作分析の視点を持つ理学療法士がトレーニング指導を行いますので、効率よくパフォーマンスアップにつながります。

長期育成志向

スポーツ選手が身につけるべき能力や技術というのはその年代によって異なります。

そのため、トレーニングではその年代で養うべき能力を確実に習得していくことが重要です。


例えば、小学・中学校で基本的な運動スキルを習得しておけば、高校生になって体格が向上して爆発的なパワーを発揮できるようになったときに飛躍的にパフォーマンスを高めることができます。

一方、高校生で体が大きくなり、潜在的なパワーを持っていたとしても、バランス能力や全身の協調性(コーディネーション能力)、柔軟性などが未習得だと自分の潜在的な能力をコントロールすることができず、能力を最大限発揮することはできません。


車で例えるなら、搭載しているエンジンは大きくなったけど、ハンドルで自分の運転を全くコントロールできていないようなものです。


Arrowsではその年代で確実に身につけるべき運動能力を高めるトレーニングを丁寧に実施していきます。


例えば、小学生高学年では競技の専門的な細かい動作指導よりも、全身の協調性やバランス能力を高めるメニューを中心に行います。

中学生では二次性徴の影響もあり、全身がガチガチに固くなってしまう選手がほとんどです。そのため、股関節・胸郭・肩甲骨などの全身柔軟性を高める可動域トレーニングを中心に行います。

また、中学生は筋力が向上しやすい時期ですが、高負荷のマシントレーニングだと体にかかる負担が大きくなってしまいます。

そのため、自重での体幹トレーニングや肩甲骨の安定性を高めるトレーニングを積極的に行っていきます。


「見た目は地味だけどなんかキツい」


というメニューを行っていきます。


このように選手の成長段階を踏まえたトレーニングを行うことで、数年後に伸び悩むのではなく、どんどんパフォーマンスを高めやすくなります。

ケガ予防

同じチームで毎日同じ強度の練習をしているのに

  1. ケガを繰り返す選手
  2. 全くケガをしない選手

このように二極化するのはみなさんなぜだと思いますか?


ぼくはこれまで理学療法士として10年以上様々なスポーツ選手のリハビリを担当してきましたが、長年、ケガをした選手のリハビリを担当することでケガを繰り返す選手の特徴がある程度わかるようになりました。


主な原因はこの5つだと考えています。

・柔軟性が低い
・フォームが悪い
・股関節の回旋動作ができない
・骨盤のコントロール不良
・肩甲骨の追従性が低い


その中でも特に問題になるのが柔軟性の低下です。

多くのスポーツが股関節・体幹・肩甲骨など全身をフル可動させる必要があります。

柔軟性が低い部位があると、他の関節を過剰に使わなければならず、その部位には大きな負荷がかかってしまいます。


このようなコンディショニング不良の状態で練習を繰り返していると、いつかはケガにつながってしまいます。


最近は親御さんの中でもストレッチの重要性を理解されている方が多い印象です。

しかし、子供に自宅でストレッチに取り組んでもらおうとしても、長続きしないことが多いのではないでしょうか。


ストレッチが長続きしない原因はこの3つだと考えています。

地味でつまらない
柔軟性の重要性を理解しにくい
効果を体感しにくい

まず、1つめの「つまらないから」という理由ですが、たしかに昔ながらの柔軟体操は地味なので、子供達が長続きしない気持ちはよくわかります。

その点を考慮して、Arrowsでは昔から一般的に行われている柔軟体操ではなく、全身を動かしながら徐々に可動域を広げるトレーニング要素が高いメニューを実施していきます。

トレーニングの要素が入ることで、選手も意欲的に取り組んでくれるようになります。


2つ目に挙げた「柔軟性の重要性を理解しにくい」これも選手からしたら当然のことです。

ケガをしたことがない選手に「ケガをしないためにストレッチをしよう!」といっても伝わらないことがほとんどです。

そこでぼくは漫然とストレッチの励行を促すのではなく


「うまくなるためにはストレッチが重要だよ!」


という話をよくします。

ストレッチをすることで可動域が上がり、自分のパフォーマンスが上がるということを認識できると、選手は意欲的にストレッチを頑張るようになります。


このようにストレッチに関しては、選手の心に火をつけるような説明と声かけをしていきます。


最後に、「効果が感じにくい」という点についてですが、ストレッチはどこまで柔らかくすればいいのか明確な目標を立てにくいという面があります。

そのため、Arrowsではストレッチをするときの明確かつセルフチェックできる簡単な指標を伝えるようにしています。

「この動きができるようになればOK!!」という目安があれば、その目標に向けて選手も取り組みやすくなります。

自立性の獲得

トレーニングやストレッチはすぐにパフォーマンス向上やケガ予防につながるわけではありません。


大切なことはメニューを正確に継続して行うということです。


トレーニング効果を発揮するためには自宅や練習の合間に主体的にトレーニングに取り組む必要があります。


自宅などで継続的に自分でトレーニングするのが苦手な選手も多いと思います。

自分を律して主体的にトレーニングに取り組めるようになるために、Arrowsでは以下の3点を心がけてトレーニング指導を行います。

・トレーニング効果の説明
・トレーニング前後の変化の体感
・選手に応じた自主トレメニュー作成

トレーニングを行うことでパフォーマンスのどの部分が良くなるかを理解できると、選手も高いモチベーションで取り組めるようになります。

例えば、テニスでバックハンドが苦手な選手がいたとします。

その選手が

「今自分がバックハンドで強い球を打てないのは骨盤と股関節をうまく回せていないのが原因でその動きを改善するため骨盤回旋トレーニングをしているんだ」

このように頭で理解できると、自宅でも鏡を見ながらうまくなるために骨盤回旋トレーニングに取り組むようになります。


また、選手がトレーニング前後で動きの変化を実感することができれば「このトレーニングでこんなに動きが変わるんだ」と感じて自主トレーニングに対する意欲が高まります。

主にマンツーマントレーニングではメニュー実施の前後で競技動作の変化などを動画等で確認してもらうようにしています。


さらに、選手個々の動きや理解度・レベルに応じて1人でも無理なく行える自主トレメニューも紹介します。

【アットホームに楽しく】

Arrowsは営業の日数を限定しています。

たくさんの選手に来てほしい気持ちもありますが、それよりも一人一人の選手に対するサポートを手厚くしたいという思いがあるからです。


ぼくが持っている知識と技術をフル活用してみなさんのパフォーマンス向上に貢献したいと強く思っています。


また、サポートする選手が少ないからこそ、選手一人一人との距離感が近く、アットホームな雰囲気でトレーニングに取り組むことができます。

楽しく・熱く一緒にトレーニングに励みましょう!